ふと、私は涼に声をかけられて、競技場を出た。そんな様子を岬さんは見ていた。
みよりは試合見るのに夢中になっていて気づいていなかったけど。
「久しぶりだな」と涼は相変わらず変わらない。
「久しぶりね。試合お疲れさま。かっこ良かったよ」と言うと、
「サンキュー。なぁ、何でお前試合出てなかった?俺、楽しみにしてたのに!」といきなり胸ぐらをつかんでキレられた。
「あのとき負った心の傷が完治してないのよ。体は完治してるし、頭ではやりたいの!!けど…心が。フラッシュバック起こして頭痛やめまい、吐き気に襲われて、戻れなかった。だから、見学だけでバスケ部に入れなかった。けど、今日の試合見て、私大丈夫な気がした。だから、これからちゃんと、バスケ部に入るよ」と私が言うと、
いつも上から目線で嫌みばっか言ってた、涼が複雑そうな顔をしながらも、
「そうか。なら、今度の冬の大会、プレイヤーとして会えるの楽しみにしとくから!!」と言い残して去っていった。
私は置き去りにされて呆然と立ち尽くしていた。
「みーずーき」と言いながらいきなり抱きついてきた岬さん。
「あっ、ごめんなさい…試合どうなりました?」と私が言うと、
「やっぱりツメが甘かったよ。足元にも及ばなかった。けど…皆にはちゃんと声かけといた」と岬さんは言った。
「そうですか…。先輩、あのね…私バスケ部に入部しようと思うの。これから…」と私が言うと、そっかと抱き締める力を強くしてくれた。
わかってんだろうな…わかってて涼と何話したか聞いてこないのかな?
みよりのおせっかいが入ってれば、多分…そそのかされて気が気ではないはず…。
「…先輩は気にならないですか?私と涼が何話してたか…」と私が言うと、
「んー?気になるよ。けど…アイツ、バスケバカじゃん?聞かなくても予想つくし…」と平然と言ってのける岬さんにほっとした。
「てか、聞いてほしいのか?」と笑う岬さんに私は「いいです!!」と言った。
そしたら岬さんは私から離れて手を出した。
「戻ろっか」って。
私は頷いて岬さんと手を繋ぎながら、皆の所まで帰った。
「皆、お疲れさまでした。試合途中で抜けてごめんなさい…」と私が言うと、
「大丈夫!俺ら修行足りないの、思い知らされたし…」と男バスメンバーは言ってくる。
私は笑って、「はい!これからは私も一緒に頑張ります」と言った。
「…ってことは…バスケ部入部してくれるのね?」と女バスキャプテンに言われて、
「はい!ヨロシクお願いします」と私は頭を下げた。
みよりは試合見るのに夢中になっていて気づいていなかったけど。
「久しぶりだな」と涼は相変わらず変わらない。
「久しぶりね。試合お疲れさま。かっこ良かったよ」と言うと、
「サンキュー。なぁ、何でお前試合出てなかった?俺、楽しみにしてたのに!」といきなり胸ぐらをつかんでキレられた。
「あのとき負った心の傷が完治してないのよ。体は完治してるし、頭ではやりたいの!!けど…心が。フラッシュバック起こして頭痛やめまい、吐き気に襲われて、戻れなかった。だから、見学だけでバスケ部に入れなかった。けど、今日の試合見て、私大丈夫な気がした。だから、これからちゃんと、バスケ部に入るよ」と私が言うと、
いつも上から目線で嫌みばっか言ってた、涼が複雑そうな顔をしながらも、
「そうか。なら、今度の冬の大会、プレイヤーとして会えるの楽しみにしとくから!!」と言い残して去っていった。
私は置き去りにされて呆然と立ち尽くしていた。
「みーずーき」と言いながらいきなり抱きついてきた岬さん。
「あっ、ごめんなさい…試合どうなりました?」と私が言うと、
「やっぱりツメが甘かったよ。足元にも及ばなかった。けど…皆にはちゃんと声かけといた」と岬さんは言った。
「そうですか…。先輩、あのね…私バスケ部に入部しようと思うの。これから…」と私が言うと、そっかと抱き締める力を強くしてくれた。
わかってんだろうな…わかってて涼と何話したか聞いてこないのかな?
みよりのおせっかいが入ってれば、多分…そそのかされて気が気ではないはず…。
「…先輩は気にならないですか?私と涼が何話してたか…」と私が言うと、
「んー?気になるよ。けど…アイツ、バスケバカじゃん?聞かなくても予想つくし…」と平然と言ってのける岬さんにほっとした。
「てか、聞いてほしいのか?」と笑う岬さんに私は「いいです!!」と言った。
そしたら岬さんは私から離れて手を出した。
「戻ろっか」って。
私は頷いて岬さんと手を繋ぎながら、皆の所まで帰った。
「皆、お疲れさまでした。試合途中で抜けてごめんなさい…」と私が言うと、
「大丈夫!俺ら修行足りないの、思い知らされたし…」と男バスメンバーは言ってくる。
私は笑って、「はい!これからは私も一緒に頑張ります」と言った。
「…ってことは…バスケ部入部してくれるのね?」と女バスキャプテンに言われて、
「はい!ヨロシクお願いします」と私は頭を下げた。



