順調に勝ち進み、いよいよ準決勝…。

男子から先に行われた。

私は観覧席から降りて、皆のところにいる。

岬さんと私は皆にそれぞれ声をかけた。

そして皆はコート内へと散っていった。

私たちは2階観覧席ではなく、下の間近で応援することになった。

距離も近いからか、大迫力だった。

何とか食らいついてはいるが…相手はあの!

涼のいる高校…。さすが名門だけあって…強さが別格。

そんなとこと戦えるだけで、ほんとは凄いことなんだよ…。

けど…皆負けず嫌いで頑張ってる。

私は応援せずにいられない。ハラハラドキドキしながら皆の試合を見守る。

「頑張れ~皆!!」と私は声をあげた。

頑張ってはいる。なのに…相手が強すぎる。反則ギリギリの技を仕掛けられて…正直困ってるみたいだった。

なので、私は名指しして、動かす。私の読みは間違っていないようだ。

うまく間をすり抜けている。

きっ、決まったぁ~。

良かった…。互角とまでは言えないけど…何とか前半はリードして終えた。

私たちはこの時まだ知らない。やつらが使う最終兵器による反撃を。