「じゃあ、俺の忘れた人は美音?」


もう、何も言えない。


静かな教室がもっと静かになっている。


「えっと...。」


「言えよ、ホントの事。」


「うん。遥希が忘れてるのは私の事。」


「そう、なんだ。」


驚きを隠せないのもわかるよ。


「うん。」


「だったら、俺らってどんな関係?」


1番聞かれたくないこと。


「友達だ、よ。」


「嘘だろ?俺の友達は皆覚えてた。」


「ごめん。」


「何であやまんの。」


触れたくなかった私たちの事。


言ってしまったらもう、元には戻れなくなるから。


「私たち...





























付き合ってた。」