~奈々美side~


「ちょっと!」


いきなり引っ張られ、連れてこられたのは


今日、美音が行くはずだったカフェだった。


「ここ...。」


「あぁ。ここだろ?今日オープンしたんだって。」


あ、だから行きたがってたんだ。


「いや、じゃなくてさ。なんなのいきなり?」


「んー?再会の記念に?笑」


何言ってるんだこいつ。


「何いってんのよ!それなら私じゃなくて美音にしなさいよっ!」


「美音?誰それ。」


は?


「遥希。あんたどーしたの?」


「奈々美こそどーしたんだよ。」


「美音よ!覚えてないの?」


「誰?」


こいつ本気で言ってるんだろうか。


「さっきいたでしょ?あの可愛い子。」


「あぁ。あのこの名前美音って言うんだ?」


ねぇ、遥希。


いったい何があったの?