「卒業したらこの家出るってありだよね」 「それはお母さんが許すと思えないけど? あぁ見えてお母さん寂しがり屋だからね」 「あなたがいるからいいんじゃないの」 男はこっちをチラッと見て鼻で笑うと 半分まで飲んだお茶を一気に飲み干した。 「俺も梨津ちゃんには家にいて欲しいな」 「なんで」 またこっちをチラッと見て グラスを置きソファへと戻る。 「俺は家族が欲しいから」 目の前に置かれたグラスを手に取ったが すぐにテーブルに戻し家を出た。