背中からなにか温かいものを感じた。
温かいものに包まている。
「梨津」
耳元から聞こえてくる小さな声は
はっきりとわたしの名前を呼んでいた。
後ろから包んでくれてる大きな手の
右にはクレープが握ってあった。
「一人で食いきれないから一緒に
食べてくれるだろ?」
食べられないなら買わなきゃいいじゃん。
って言ってやりたいのに。
「それに梨津好きだろ?クレープ」
自分が食べたいからじゃなくて
わたしのために買ったのかなって
勝手な思い込みで勝手に嬉しくなって
言おうとした言葉を飲み込んだ。
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