頬に冷たいものが伝う。 …あ、泣いてるのって……わたしか。 「声、でかいようるさい」 「は!?さっきとなんも変わってな…」 ん?え?なに?なんでいきなり聞こえなくなるわけ。 「お前ここ好きだな」 次に聞こえた声は携帯からじゃなく 後ろからだった。 コンビニの袋をぶら下げて携帯をポケットに しまう彼は優しく笑った。 そして近づいてきて子どもをあやすように よしよしと頭を撫でた。