「梨津、ごはんできてるよ」


「うん」


空っぽになった。今が朝なのか夜なのか
わからない。


どうでもいい。


隼人がいない。それが夢なのか現実なのか
夢なら覚めて欲しい。


「梨津、お客さんだよ」


部屋から出るのもいつぶりだろうか。

いや、本当はそんなに
経ってないかもしれない。