カシャ! 「あ!見て!これ!綺麗に撮れた!」 隼人のところに走って見せにいくと わたしをギュッと抱きしめた。 力は弱かったけど、でもいつもと変わらない 温かさがあった。 「俺は運命信じるよ、梨津に会えた」 ブワッと風が吹き桜の花びらが舞った。 春の匂いがした気がした。