「あら、おかえりどうだった?」


「異常なしだって」


止めた家事の手を俺の言葉で
また動かす。


そう、よかったわって母さんはいつも
ここで微笑む。


顔の一瞬の緊張もすぐにほぐれる。


学校か…めんどくさい。