「心臓に負担をかけるな」


「ダメとは言わないんだな」


俺も男だからなとまたカルテに書き始める。


「この間の続きだがな…」


「あー、いつもと違う数値だっけ?
とりあえず再検査だろ、わかってるって」


行事が全て終わり俺ら三年生は
本格的に受験モードへと変わった。

俺はいつまであるのかわからない人生
なんの選択をするべきか
だいたいのことは決めている。


"今回も検査に異常なしだ"

いつもこれを聞きに来ているはずなのに
この間は違った。