また君に会いに行く






自分の前の人がバトンを貰い立ち上がる。


やばい、緊張してきたかも。


立ったこの地点に戻ってくるだけ。
ただそれだけなのに周りの歓声とこの空気に
なんだか圧倒される。



「梨津!」

次、自分に回ってくるときだった。


「隼人、え、なんで」


「俺も一応実行委員だし?」


隼人が手に持っていたのは一位で
ゴールした人にかける一位の印。