「あー、今年二十六だって」 八つしか変わらないお義父さん。 どっからどう見てもお兄さんだなと 少し笑える。 「梨津のお母さんって…」 「え?あー、えっと、わたしを十七で 産んでるから今年三十五」 嘘だろとボソッと言った言葉を わたしは無視して 隼人と一緒にお弁当タイムにした。 今までお弁当なんて作ってもらった記憶が ないけど きっと一番おいしいお弁当だと思った。