「じゃあ、後はクラス別男女別対抗リレーの
女子だけか…」


毎年恒例と言っていいリレーのエントリーは
誰もやるとは言わない。


頭だけはいいこの学校の生徒でましてや女子。
運動なんてしたことないのだろうと
偏見の目をもつわたし。



「くじ引きでよくない?」


わたしの一言はクラスの女子全員を
ざわめたてた。


そんなの嫌だとか走りたくないとか文句だけは達者。



「南さん走ったらどうですか?」

…は?え?なぜ、そうなるわけ。


そう言った一人の女をわたしは
たぶん睨んでいたのだろう。