「ほんと、梨津にはかなわないな」 歩き出そうとした彼の手を引っ張り止める。 「わたしね」 もう、逃げない。 「わたし、隼人が…「待って」 え? 「俺、梨津が好き」 今、今言おうとしたことを先に言われ 少し笑えた。 「来年は一緒に花火見ようね」 隼人、わたしは本当に思ってるよ。 再発なんてしない。なにも変わらない。 今までもこれからも一緒にいれるって。