「きみは中に入らないの?」 「はい、いいです」 「なんで?」 「どんな顔して会えばいいのかわからなくて」 先生はわたしの隣に座り ふーんと顔を覗いてきた。 「な、なんですか」 「梨津ちゃんでしょ?」 「え、あ、はい」 「隼人は俺のとこ来る度にきみの話するから 覚えちゃったよ。今も目を覚まして 一番に言ったのは梨津は?だったよ」