「ほら、梨津!早く乗れよ!」 大きく深呼吸してバイクに近づこうと 足を前に出したとき、後ろから腕を掴まれた。 息を切らしてひどい汗をかいている 隼人だった。 びっくりして思わず腕を振り払う。 「はぁ…はぁ…り…梨津…ま…待って…」 わたしより乱れてる呼吸は 言葉を発するのも辛そうだった。 「ご、ごめん、用事思い出して…か、帰るよ」 「ま…まって…り…」 またわたしの腕を掴もうとしたそのとき 彼はそのまま倒れてしまった。