呼ぼうと何歩か近づいたら女の子の姿があって 途中で止まる。 花火がうるさくて会話は聞こえないけど 女の子が急に泣き出した。 困った顔をする隼人は必死でなにかを 言っている。 首を横に振り続ける女の子。 泣き止まない彼女を隼人は そっと抱きしめた。 また心臓がドクっと鳴った。 さっきまで大きく聞こえた花火の音も 人の声もなにもかも聞こえなくなった。 固まったわたしの体から力が抜けたとき 隼人はわたしに気づいた。