あからさまに嫌な顔をした女は さっさとこの場から去りたいと言わんばかりに 先生との会話を早々と切り上げた。 そして逃げるように 職員室から出て行ってしまった。 「はぁ…」 やっぱ俺不審者とか変だと思われてる。 ま、なにも言われなかっただけましか。 階段を下りて俺は無意識に隠れた。 仁があの女と話していたから。 しばらくすると女は帰って行った。 「おせぇよ隼人!腹減った!お前の奢りな!」 「お、お前さ、あの子と知り合い?」 「は?あの子?…南? 去年一緒のクラスだけど」