内容は、他の女と付き合ったけどシオリじゃないとダメだということ。
シオリとまた付き合いたい。などだった。

【ごめん、無理。
もう連絡してこないで。】


そう返信した後、心が少しでも揺らいだ自分が嫌で。

なにもかもが馬鹿らしくなった。
そしてその日、ワタシは気になっていた人とも連絡をとらなくなった。

もう私は正しい恋を出来ないんだと思う。

その日から、憂さ晴らしのように、人の恋に首を突っ込んでは、邪魔をすることしかしなくなった。
みんなお互い信用できなくなれば良い。


デート中だと自慢する男に電話をかけて、デートを喧嘩沙汰にさせたり。
頻繁に連絡をとってワタシとヒカルのような状況にしたりすることが、今の全てだった。

心のドロドロは、どんどんひどくなっていって、今にでも壊れそうだった。

やめたい。
本当はやめたい。
くだらない。
こんなことしても何にもならない。


分かっていた、頭では。

でも、止まらない。

これだけのことで、喧嘩したり別れるカップルが悪いんじゃない?
お互いに信用してないってことじゃない?
結局そんな好きでもないんじゃない?



裏切られ、愛に飢えた1人の女は、救いようのない所まで来てしまっていた。