それから、高校2年の今。


「シーオーリ!
今日はいいでしょ?」


学校が終わってそのまま、ワタシは男の家に泊まっていた。
お母さんが忙しくて、出張や夜勤の夜は、外泊できる絶好の機会だった。


「うっさい、やんない。」


何回も色々な人の家に泊まったけど、どうして男はみんなすぐしたがるんだろう。
本当にめんどくさい


「ねーぇ、お願いシオリ?
いいでしょ?」


あぁもう、しつこい。
彼氏でもないくせに。


「あのね…まだ少し…怖いから…
次お泊まりに来た時でもいいかな?」


少し上目遣いで言う。


「あー、うん、わかった……
シオリ初めてだもんね。
怖がる所とかホント、カワイイ。」



単純だ。

別にあなたとする気なんてないし。
男なんて、みんな同じだ。

こいつはもう今回で会わないことにしよう。


そう思いながら眠りについた。