恋の物語



「あのねぇ、信治」

「ん?」

「松田さんはね、あたしの隣の家にすんでるんだよ。」

「は…?」

あら、驚いてる。

「なんかね、この間引っ越してきた人みたい。」

「まじ、かよ」

「本当だよ」

信治さえいてくれたらなにも怖くない、そんなことさえ感じてしまう。