その日の夕方 車で帰ってた。 交差点だった。 全てがぶち壊されたのは。 ──ガンッ その音とほぼ同時に後部座席に座っていたあたしは運転席の背もたれに頭をぶつけた。 ─ポタ… はじめの1滴が引き金のように頭から血が流れ出した。 痛い、そんなことは考えられなかった。