──「ごちそうさまでした」



「すごい美味しかったです!」

あたしはお皿を洗いながらしんじのお母さんに伝えた。

「本当?よかったわ。ふふ」

あたしが少しでも力になりたくてお皿を洗わせてって頼んだの。

─かちゃり。

最後の1枚を乾燥機にいれた。


「洗ってくれてありがとう、助かったわ。」

「いえ…こちらこそ急に泊めてもらって…」

「いいのよ、信治も帰ってきて嬉しいわ」

本当に嬉しそうに信治のお母さんは微笑んだ。