「いただきまーす!」


「わっ、美味しい!」

自分でつくってひとりで食べるのとは全然違う…っ

「はなちゃん、大丈夫?」

「あー…はい」

本当は全然大丈夫じゃない。

いつ、何をされるのか全く検討もつかない。

そして怖い。


気を抜いたら涙が出そうなぐらい怖くて…



─「ただいまー」

玄関の方から聞こえた男性の声


「お父さん、おかえりなさい」

──がちゃり

「わ、誰だ、この子」

「あ、あの!今日泊めてもらうことになりましたっ、 松本花ですっ」

「あ、あぁ。
ゆっくりしてね」

今思ったけどお母さんもお父さんもすごく綺麗。

どちらかといえば信治はお父さん似だね。