「怖いんだろ?一緒に「いらない」

「え…?」

「助けなんていら…っない」

「んでだよ」

信治の眉間に皺がよる。

怒らせてしまったかもしれない。

優しさを無下にしたあげく、こんな断り方はないだろう。

「もう…っ迷惑かけれない…っ」

「いつ」

信治が俯いた。

「え?」

「いつ俺が迷惑だって言った?」

「それは…っ」

言われたことない。

「言ってねぇだろ?」

「う、ん」

「迷惑じゃねぇ。
俺が勝手にやってることだ。」

あ、それ、お母さんと同じだ。

「だから、勝手に迷惑かけてるって決めつけんな。」

「で、でもっ」

「好きな女を助けたくねぇ男はいねぇだろ?」

「え…...?」