~ちょっぴり番外編~

はるなおside

「さーて、今日ははるんちでデートか。」

俺はお気に入りの服を着て、家を出る。

はる、と付き合って4ヶ月。

先輩後輩の関係から付き合うことになった。

あんときはまじで嬉しかったなぁ。

自転車をこぎすすめ、大きな家の前にとまる。

二人暮らしにしては大きすぎる家。

妹のなっちゃん、だっけな、可愛い。

はるも大変だよなあ。

俺が支えてやんねぇと。

ガチャっと、勢いよく飛び出してきたはるは鮮やかな笑みを俺に向ける。

うん、可愛い。

「はるなお先輩!どうぞ!」

キラッキラの笑顔。

はー、襲うぞ、アホ。

ま、こんなことはるには言えないけどなぁ。

「はる、なっちゃんは?」

「あ、えっと、友達のとこに行ってる!……2人っきりだねぇ。」

どきり。

無邪気に笑う、はる。

2人っきり。

アホ。

そんなん、無邪気に笑われたらなんにもできねえじゃんかよ。

俺はそう思いながら、お菓子やらを出してくる、はるを見ていた。

サラサラの髪の毛は少し、茶色。

ぱっちりとした優しげな瞳。

スラリと細く、小柄で、守ってやりたくなる系女子。

プルプルのピンクの唇。

まぁ、有名になるわな。

こんだけの美女じゃ。

「はる、喋ろう。」

ニコッと笑ってみせると、

嬉しそうにこちらへやってくる。

きっと、俺はいいやつだと思ってるんだろう。

まぁ、そううまくはいかないけれど、

俺は、はるに顔を近づける。

少し、驚いた顔をして、顔を赤くさせ目をつむる。

頬にふれると、軽く震えてるのが分かった。

かわい。

俺はチュッと軽く口づけすると、唇を離す。

「はるなお先輩……!?な、なにして……!」

真っ赤。

ふはっ、

「ん、?ごめん、嫌だった?」

あからさまにびっくりされると、こっちも、なんかな。

「い、いやなんか……、嬉しいに決まってますよ……。」

顔をふせると、まつげが下をむいて、なんか綺麗にみえる。

「良かった、お菓子、食べてもいい?」

そして、また、俺が笑ってみせると、

きみも─────────。








ほら、笑顔。