「はぁ、はぁ……っ。」

苦しい。

こわいよ。

こんなにも大好きなのに。

もう、一緒にはいられない、よね…?

私、あんなこと言っちゃったんだもん。

私は家に着くと、ベッドに突っ伏してしまった。

明日が来ないと願って。

〜〜

ジリリリリっ!

朝は、来た。

今日は学校だ……。

もぉ、最悪だよ……。

お昼休み、どうしよぉ……?

いつもならすっごく楽しみにしてるのに。

こんなの始めてだ。

朝から泣きそーだよ。

私は仕方なくベッドをおりて、用意して、なっちゃんが学校に行くのを確認してから家をでた。



「おはよ!…はる?元気、ないね」

もあはいち早く私の様子に気づいてくれた。

「もあー!あのね……」

私は全部話した。

話し終えるともあは、ニコリと笑って、

「とりあえず、お昼休みに屋上行くんだよ。」

って言ってくれた。

もあ、大好き。

いつもありがとうね。




がちゃり。

私はいつもの扉をあけた。



「あ、はるなお先輩……。」


目が合う。

絡み合って、離せない。



「はるちゃん。」



彼もまた私の名を呼んだ。

「あ、の……。」

「はるちゃん、ごめんね。」

え?

苦しげな笑みが見えた。

そう思ったら。

ぐいっと手を惹かれ、目の前にははるなお先輩の顔があった。






チュ……。








えっ?


ドキン、ドキン……。


「は、るな……お先輩……」


声が震える。


顔があつい。


唇はもっともっとあつい。


体中がはるなお先輩にキスされたみたいに。


キス。


したん、だよね……?


「ごめん、本当にごめん。」


はるなお先輩は、そうポツリとつぶやくと、屋上から出てしまった。


……。


まだ、感触が残ってる。


柔らかくて、あつくて、フワフワで。


私の瞳からはぽろりと涙が落ちた。


もうわかんない。


ただわかる事はひとつ。


私が貴方を大好きだってこと───