放課後。
部活のないもあは、終礼が終わるとそそくさと教室から出ていった。
さぁて、今日は1人か……。
私はまったりと階段をおりる。
靴箱に向かい、靴を履き替える。
ここまでの道のりが、もあがいないとなんだか長く感じた。
真っ白な靴に足を通し、歩き出す。
「はるちゃん。」
……っ?
この声。
知ってる。
大好きな人の、こえ。
私は振り返った。
「なんか、怒って、る?」
悲しそうなはるなお先輩。
怒ってなんか……。
ただ、虚しいだけ。悲しいだけ。
「今日、一緒に帰んない?」
「えっ!」
嬉しい!
「は、はい!」
ドキドキと心臓が跳ね上がる。
そんな私をみるはるなお先輩は不安げな表情だった。
校舎をでると、暖かい太陽の光が私たちを照らした。
ヒュウッと冷たい風が髪をすりとおる。
「やっぱり、冬は寒いですね。」
「うん、だね。」
今日の私たちはなにか、変だった。
お昼じゃないからかな?
いつもより緊張してしまう。
「「…………。」」
そんな沈黙に
「おやおや、おふたりさん!」
と、誰かが来た。
「はるはるコンビじゃん!」
ナオト先輩だった。
なるほど、はるなおのはると、私のはるではるはるコンビ……と。
私は1人で苦笑してしまった。
「なに、ナオト。」
はるなお先輩はすこし、つんつんしてた。
なんだろ??
すると、ナオト先輩は明るい笑みを浮かべて、
「ごめん、邪魔して!じゃあ!」
とかけていく。
私も小さく手を振った。
はるなお先輩が「やっぱりはるちゃんは……。」って、かすかになにかが聞こえたけど、聞かないふりをした。
「はるちゃん、やっぱり怒ってる?」
「だから、怒ってませんって!!」
私ははるなお先輩の腕をパシッと叩いた。
はるなお先輩は意地悪っぽく笑う。
「弱いなぁ、はるちゃんは。」
「え!弱くないです!」
はるなお先輩の腕は筋肉質ででも、ほっそりしてて。
なんか、うん……、すごかった。
「私、はるなお先輩と一緒に帰れて嬉しいですよ。」
私は笑ってそう言った。
はるなお先輩は目をまんまるにしてから笑って、
「ありがと。」
とだけ、言った。
ちょっぴり期待してたや。
『俺も嬉しい』とか、言ってくれるかなとか思ったけどね。
まぁ、私たちはあくまでも"先輩後輩""友達"の関係なのだから。
私の家に着くと、はるなお先輩は
「なっちゃんだっけ?元気?」
って言ってくれた。
「はい!ありがとうございます。」
そういえば、最近、はるなお先輩とLINEしてないな。
「あの、はるなお先輩。」
「ん?」
おこがましいかな。
LINEしてもいいですか、なんて。
「ラ、ライン、……しても、いいですか?」
ドキン、ドキン。
顔が熱くなるのがわかる。
「いいに決まってるよ。」
……っ!
やった。
嬉しい!
「じゃあね。また、明日!」
「はい!さよなら。」
会釈して、家に入ると、
私はさっそくはるなお先輩にLINEした。
部活のないもあは、終礼が終わるとそそくさと教室から出ていった。
さぁて、今日は1人か……。
私はまったりと階段をおりる。
靴箱に向かい、靴を履き替える。
ここまでの道のりが、もあがいないとなんだか長く感じた。
真っ白な靴に足を通し、歩き出す。
「はるちゃん。」
……っ?
この声。
知ってる。
大好きな人の、こえ。
私は振り返った。
「なんか、怒って、る?」
悲しそうなはるなお先輩。
怒ってなんか……。
ただ、虚しいだけ。悲しいだけ。
「今日、一緒に帰んない?」
「えっ!」
嬉しい!
「は、はい!」
ドキドキと心臓が跳ね上がる。
そんな私をみるはるなお先輩は不安げな表情だった。
校舎をでると、暖かい太陽の光が私たちを照らした。
ヒュウッと冷たい風が髪をすりとおる。
「やっぱり、冬は寒いですね。」
「うん、だね。」
今日の私たちはなにか、変だった。
お昼じゃないからかな?
いつもより緊張してしまう。
「「…………。」」
そんな沈黙に
「おやおや、おふたりさん!」
と、誰かが来た。
「はるはるコンビじゃん!」
ナオト先輩だった。
なるほど、はるなおのはると、私のはるではるはるコンビ……と。
私は1人で苦笑してしまった。
「なに、ナオト。」
はるなお先輩はすこし、つんつんしてた。
なんだろ??
すると、ナオト先輩は明るい笑みを浮かべて、
「ごめん、邪魔して!じゃあ!」
とかけていく。
私も小さく手を振った。
はるなお先輩が「やっぱりはるちゃんは……。」って、かすかになにかが聞こえたけど、聞かないふりをした。
「はるちゃん、やっぱり怒ってる?」
「だから、怒ってませんって!!」
私ははるなお先輩の腕をパシッと叩いた。
はるなお先輩は意地悪っぽく笑う。
「弱いなぁ、はるちゃんは。」
「え!弱くないです!」
はるなお先輩の腕は筋肉質ででも、ほっそりしてて。
なんか、うん……、すごかった。
「私、はるなお先輩と一緒に帰れて嬉しいですよ。」
私は笑ってそう言った。
はるなお先輩は目をまんまるにしてから笑って、
「ありがと。」
とだけ、言った。
ちょっぴり期待してたや。
『俺も嬉しい』とか、言ってくれるかなとか思ったけどね。
まぁ、私たちはあくまでも"先輩後輩""友達"の関係なのだから。
私の家に着くと、はるなお先輩は
「なっちゃんだっけ?元気?」
って言ってくれた。
「はい!ありがとうございます。」
そういえば、最近、はるなお先輩とLINEしてないな。
「あの、はるなお先輩。」
「ん?」
おこがましいかな。
LINEしてもいいですか、なんて。
「ラ、ライン、……しても、いいですか?」
ドキン、ドキン。
顔が熱くなるのがわかる。
「いいに決まってるよ。」
……っ!
やった。
嬉しい!
「じゃあね。また、明日!」
「はい!さよなら。」
会釈して、家に入ると、
私はさっそくはるなお先輩にLINEした。

