「もあ!明日、デート?」

朝、教室にはいって、もあに話しかける。

「う、うん……!はじめてなんだ!」

コウスケ先輩はスポーツ男子で忙しいからなかなかデートができないらしい。

それでも、毎日、おはようとおやすみのLINEはしてるんだってさ。

もう、ラブラブすぎるよね。

羨ましいや……。

「がんばってね!」

「うん、ありがとう!」

あー、もあは可愛いなぁ!

先生がやってきて、私は席に着く。

もうすぐ冬がやってくる。

透き通るとがった風が私の頬をなでた。

〜〜

ガチャ。

いつものように扉をあける。

「あれっ?」

そこにいたのは、はるなお先輩じゃない。

「ナオト先輩!?」

そう、ナオト先輩だったの。

「やぁ、はるちゃーん」

ナオト先輩は手におにぎりとお弁当を持っていてキラキラと微笑んでる。

「ど、どうして……?」

「あー、はるなお休んでるから、一緒に食べよーかなって。いいかなっ」

私はコクコクとうなづく。

なんだか、緊張する。

「はるちゃんはさ、はるなおがレンカのこと好きだった時どうしてたの?」

するどい質問だな。

「えっと、どうもしてないっていうか、心の中でひとりで泣いてましたね。」

そういうと、ナオト先輩は苦笑いして

「苦しかったでしょ。俺が助ければよかったなー。」

と言う。

優しい人だなぁ。

「ありがとうございます。」

話しやすくて、優しくて、かっこいくて……。

きっとモテモテだろうなー。

「私、いつか告白するんです。」

「へぇ、どしたの、きゅうに?」

ナオト先輩はわらう。

苦しそう……?

ま、さかね。

「伝えたいって思ったんです。」

「そか、がんばってね。」

「はい!」

そのあと、ご飯を食べて、おしゃべりをして、LINEを交換した。



わかれて教室に戻り、私は携帯をひらく。

そしてはるなお先輩に

私【大丈夫ですか?さみしかったです。】

とうちかけて、


さみしかったです。


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