さて。

文化祭もおわり、

3年生はいっきに受験モード。

〜〜

「はるちゃん、ご飯ー」

お昼、屋上に行けば、はるなお先輩は毎日いる。

あれから、関係は何にも変わらず、先輩後輩のまま。

びゅう、と11月の冷たい風がふく。

「うわ、さみっ。」

はるなお先輩は私の卵焼きを頬張りながら身震いした。

「あ、はるちゃん、冬、になったらさ、どこでたべよっか?」

え、違う所にいっちゃうの?

「去年、俺が1年の時は1人で冬もここで食べてたけど、さすがにはるちゃんは女の子だしね。」

「わ、私、ここがいいです!」

ずっと、ここがいい。

ここから見える風景もずっとあなたとみつめていたい。

「そっか、じゃあここにしよう。カイロとかいっぱいもってくるね。」

ふ、と優しく笑みをこぼすはるなお先輩。

ご飯を食べ終わると、

はるなお先輩は久しぶりにフェンスに近づいた。

私もお弁当を片付け、かけよる。

下にはもちろんレンカ先輩とユウヒ先輩が。

でも、それをみるはるなお先輩の顔は自然体でなにも苦しいものはなかった。

「はるちゃん、俺の好きな人はレンちゃんじゃないよーん」

ニコッとこっちをみてほほえむ。

「……前はそうでしたよね?」

「うん、ずっと好きだったけど、いまはそれ以上に好きな子がいるからねー」

はるなお先輩は顔をクシャリとして笑った。

「だれ、ですか…?」

きき、聞いてしまった……。

「んー?教えるわけないじゃん、さ、話そ話そ!」

はるなお先輩はにやっと笑って、元の場所へいく。

ドキン……。

あぁ。

はるなお先輩。

私、いつか、あなたに告白します。