恋が始まってしまった。

あぁ、片想いが始まったんだ。

ずっと、前からだったかもなぁ。

うぅぅ…。

はるなお先輩のバカ!

あんなに見つめられちゃ。

優しくされちゃ。

笑顔を見せられちゃ。

恋しちゃうよ〜!

好きだと気付いた帰り道。

私はトボトボと浮かれながら帰ったーー。

〜〜

「ほらね!やっぱりっ」

1番の親友、もあにはちゃんと言った。

「がんばれ!両思いなんじゃなぁい?」

そう言われてフッと目線をおとす。

「うぅん…。はるなお先輩には好きな人がいるんだ。」

悲しいね。

うん、好きになってから気付きたかったな。

「そっか。でも、諦めちゃいかんよ!まだ付き合ってないんだったらね。」

そう言いながら、もあも、悲しそうに切なそうに微笑んだ。

もあ…。

そうだよね、もあにくらべれば、私はチャンスがあるんだ。

がんばらなきゃ。

あなたにこの想いが届きますように。