担任のおかげということもあり、案外すんなりとグループが決まった。



今は班に別れ、『遠足の計画を立てよう!』などといった小学生じみたことをしている最中である。




「てゆーか遠足の計画ってなに。遠足に計画とかあんの」



「大阪でしょ。
自由にどこでも回れるらしいから、どこに行くかとか、そういった計画を立てろってことじゃないかな?」




そう言って、一応同中出身の変人男子……谷木伸介が明るい調子で話しかけてくる。




「てゆーかあんた、なに普通に登場してきてんのよ」



「いや、担任に織谷くんのところのグループに入ってって言われたからさー。
……それに中学の時から織谷くん以外に僕に友達がいないのは君が良く分かってるはずじゃないか」



「俺は君と友達になったつもりなんてないけど」



「やだなぁ、酷いなぁ織谷くんは」