「……あ……?……てめえは……」





そのある1人の生徒とは…金髪の少年、

島平 志津摩 (シマヒラ シヅマ) 。そいつはわずか二週間でこの学園の不良どもを圧倒した、恐るべき一年と有名な奴だった。





「あ、ごめん……織谷ちゃん。また後で連絡するわ」





そう言って、明らかに島平にビビったのか、そそくさとその場を後にする先輩たち。





「ーー島平くんってば凄いねえ。
あの三年の有名な先輩を『あぁ?』の一言だけで鎮圧しちゃうなんてさ」





高校生らしくない口調でそう言って、島平に向かってほくそ笑む少年は…私の双子の兄、織谷 郁弥 (オリタニ イクヤ)である。