「……それに、志津摩くんには少し興味があるからね。
一緒の班になれて嬉しいよ」


「あぁ?」



伸介は嬉しそうに志津摩くんの方を見ているが、それとは対照的に志津摩くんは……いや、あたし“たち”三人は眉根を寄せながら伸介を凝視していた。



「……あんた、まさかコッチ系なの?」


「あはは。面白い冗談言うね、愛奈。僕の性癖はノーマルで変態じゃないよ。
それに、僕には隣のクラスに好きな人がいるからね」



「あー末野さんね。中学のときからずっとフラれ続けてる」



「いや、詳しく言うと小学校2年の頃からかな」




自信満々に笑顔でハキハキと言う伸介。



もうドン引きを通り越して尊敬するレベルである。





「まぁ、その……なんだ。……お前すげぇな。なんか尊敬した」



「尊敬はしないけど哀憐してあげるよ」



「本当尊敬するわ。気持ち悪いレベルで」