「……俺等、バンドなんてやったことない、って言っても聞いてくれないし」
怒ったような顔をしてそう言った佑斗に、翔ちゃんと大樹君も同調するように頷く。
「楽器とかどうするの?」
したことないなら、持っていないんじゃないかと思ってそう尋ねると、
「あー…それは、学園側で用意してくれたから、大丈夫」
用意周到過ぎる、と言った佑斗に私は苦笑いする。
……けどまあ。
「決まったものは仕方ないし、頑張って」
「いかにも他人事っぽい…!」
さらりとそう言った瞬間、佑斗に突っ込まれた。
自分でもそう思ってしまったけれど、やっぱりそう聞こえたか。

