俺は、どうしたんだ。

自分でも、わからない。

「はぁ」

「爽、珍しいじゃん!爽がため息つくとか!なんかあんなら、聞くよ〜」

急に、隣から声がしてビクッと肩を揺らす。
そこには、いつの間にか省吾と真守がいた。

「え、今何時!?俺何して...」

「...お前、何言ってる。今日は、終業式でついさっき、学校終わっただろ。それで、帰るから1組に来たんだよ...」

「...そ、そうか...」

ほんとに、どうしたんだろ俺...。
いつもなら、悩みもなんとかなるってそんなに考え込まないんだけどなぁ。
そんな、話をしていると、俺達の横を菜美と澤田が通った。

「夜子ちゃん、なっつん、バイバーイ!」

「だから、夜子ちゃんとか馴れ馴れしく呼ぶなっ!」

「じゃあ、やーたん?」

「そっちのがいや!」

相変わらずな、省吾と澤田。
懲りねぇな、省吾も。
おとなしく、澤田って呼べばいいのに...

「あははは!じゃーね、省吾!」