私は、教室に入ってギリギリまで試験勉強してに取り掛かろうとした。

ふと、爽の後ろ姿が目に入る。
私は、いつの間にか爽の所に行っていた。

「どうした?菜美。」

「…笑ってくれる?」

「えっ?」

「えっ…と、なに言ってんだろ私!ご、ごめんね!」

「菜美…今日の試験がんばろうな!」

そう言って、爽は、笑顔を見せてくれた。
私の見たかった笑顔。
喉の奥がキューっと締め付けられた。

あぁ、やっぱり、私には無理みたい。
この笑顔を1番近くでみたい。そう思う。

爽の笑顔を見ると、勇気が湧いてきた。

。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+

勉強してきても、やっぱり、分からない問題も出てくる。
丁寧に見直しをしながら、時間ギリギリまで問題に向き合った。
この、答案が返ってくるのは明日。
明日で、この勝負は終わる。