私は、荷物を持って、自分のこの…爽への溢れる気持ちを抑えて、体育館に向かう。
でも、抑えようとしても、顔に出ちゃう。
爽は、気づいてないかな?
私のこの気持ちに。

もし…
私が、好きって伝えたら、どうする?
困るかな?

嫌になって、私の事、避けちゃうかな…

そう思って、私は、ううんと首を横に振る。
爽は、避けたりしないよね。
優しいもん。
女の子だからって、重い方を自分が持ったり、やる人がいないからって自分から実行委員になってもいいよって言う人だもん。
だから、きっと。

みんな、爽の事が好きなんだよ。

そう思うと、なんか、自分の事じゃないのに、嬉しくなった。

。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚

次の日も、体育祭の準備は続いた。
夜子に聞いてほしい事いっぱいあるのに、時間がない。
今は、リレーの練習をしている。