「私も、一緒だよ!」

「菜美も?」

「うん、私もね、その人好きになって、泣くこともあったよ!でもね、何回泣いても大好きだったんだ…」

「俺も一緒。でも、俺その子が違う奴好きなんじゃないかってモヤモヤして、その子を傷つけた。今までみたいに話したいのに話せなくしてしまった…」

私の鼓動が早くなる。
爽の話す事が私と爽のことみたいだったから。
そんなはずない、でもそうであればいい。

「でも、仲直り出来て。やっとその子の笑顔で見ることができた。そして、俺決めたんだ。今日告白するって…」

「そう…なんだ…」

爽も告白すると決めてたんだ。
私の返事を聞いて、爽は私の前に来て膝をつき、わたしの顔を覗いた。
そして、そっと私の手をとる。