「ううん、私は大丈夫だよ!」

「でも、一応保健室に行っときなよ!」

「ありがとう」と伝える私に顔をよせて、耳元で「"ありがとう"と"ごめんね"言ってきな。」と言った夜子は優しく笑った。

「ほんとに、ありがとう」

そう伝えると爽には見えないように、親指を立ててGoodの合図をして教室を後にした。