そんな、美桜を見てると涙が溢れそうだった。
私のことを思ってくれる美桜に迷惑な事ばかりかけて、ホントのことを言えなくて。

必死に涙を堪えて美桜の後ろを歩いた。

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文化祭前日。

あの日から、爽とは顔も合わせられない。
私も、なんか、ぼーっとしてて、夜子達はそんな私達のことに戸惑っていた。

文化祭も明日に迫ってきて、校内はもう文化祭一色だった。
私達のクラスも教室に机を置いたり、飾り付けたり、最後の仕上げをしていた。

「夜子ちゃん、菜美ちゃん!おつかれ!」

最後の作業をしていると教室に美桜が入ってきた。

「美桜!どうしたの?」

「これ、持ってきたの!夜子ちゃんと菜美ちゃんに!」

手に握られていたのは、クッキーだった。

「これ、明日出す予定のなんだ!」