「あたしの、昔話、聞いてくれる?」




「おう」











____5年前




あたしはその時、5年生だった。


ある暑い夏の日のこと。



7/23それは

あたしの誕生日であり

父親の命日でもある。



その日も朝からずっと暑く

さんさんと照りつける太陽を見て

誰も、事故が起きるなんて

想像しなかったんだ。





夕方。

それでもまだ明るい5:40ごろ。

事件は起こった。




昨日の夜、父には

"今日はあたしの誕生日だから

早く帰ってきてね!"

そう伝えた。



でも、それが間違いだった。