・・・・なぜだ。


なぜ、こうなったのか。





目の前には大量の紙。


右隣にはヤンキー君こと忰田くん。


手にはホッチキス。




はぁ…。

なんでなんだろー



まあ分かりきったことだけど??

委員長の仕事で?

ホッチキスで?

紙の束を留めることぐらい?


だーれでもっできるよね?

だれでも!!!


あたしじゃなくてよかったじゃん!

もー。



「おい。」


なんなのよ!
ほんと!

「おい、お前。」

大槻先生のばーかっ


「おい、佐々木」

「あ!?え!はい!!なんですか!」

「いや、俺の終わったから

やろうか?それ。」


え。






めっちゃいいひと。


今までなにびびってたんだろー。

あいり、バカでしたあ☆


「え、あ、ありがとっ!忰田くん!」


「おう。」





パチ、パチ、パチ。



はぁ。



パチ、パチ、パチッ!



「終わったー!」

ってか、忰田くんの方がたくさん

やってるんだよね…

ごめんね!忰田くん!


そして、


「忰田くん!ありがとう!

いっぱいやってもらって

助かっちゃった!」

ほんとにさー、あの後も

俺終わったよ?貸してみ?って。


イケメンかよ!

ほんとにー



「おう。」



「忰田くんは、もう帰っていいよ?

あたしが職員室まで持っていきます!」


「あ、まじ?さんきゅ。


じゃーな」




「うん!!またね!」