*王子と冴えないプリンセス*


「えっと…ちが「大瀬戸さんは体育委員じゃないよー?」

勇気を出して答えようとした時、あたしの声は西田木さんによってかき消された。

「でもぉ…手伝ってくれるんだってぇ」



西田木さんはそういうと、あたしを見た。

否定すんな!!って目で。



「へぇ…そーなんだ」

「そうなのぉ〜!しかも大瀬戸さんったら全部やってくれちゃうみたいでぇ」


なんにも言えない自分が、すごく情けなく思えてしまう。

「ほんと優しすぎってゆうかぁ〜…ね?大瀬戸さん」