「おせぇ」
コンビニから出て、向かいにある歩道に渡るとさっそく悪態をつかれた。
「ごめん…はい、これ」
あたしはお釣りとジュースを渡す。
「おい…なんで無糖のコーヒーと炭酸水なんだよ!!もっとなんかねーのかよ!」
……我ながら買ってきたチョイス間違った。
よく見ずに買ってきたから失敗した…。
「ごめん…急いでて…」
「それでも買ってくるのこれかよ!…はぁ……」
「ごっ…ごめん!!」
深いため息を吐きながらうなだれる本城さん。
…呆れられたよね。
「ん」
突然差し出される無糖のコーヒーのペットボトル。
えっ…
く、くれるの!?
「い、いや、受け取れないよ」