*王子と冴えないプリンセス*


「い…いやいやいや!虫とか絶対嫌だから」


「あ?誰も虫渡すとか言ってねーよ。どーでもいいからさっさと出せ」


そういうと、あたしの腕を強引に引っ張り、何かを握らされた。


なっ…なっ…硬いしつめたっ…!


ゴキ〇リの死骸!?

「ひえええっ!?」

思わず手から落としてまう。



チャリン…と乾いた音がした、



ちゃりん…!?


まるでお金みたいな…


本城さんを見ると今にも殴ってきそうな殺気を帯びている。


「テメェ俺の大事な金を…」

「そ!そんな強引に渡すからゴキ〇リかと思っじゃん!それにお金なら落ちて…!?」

下を見ると、落としたはずのお金が無い。


「ま、まさか…」

排水溝の隙間を見ると、キラッと光る500円玉。



大瀬戸 仁菜。


人生最大のピンチのようです。