*王子と冴えないプリンセス*



「シャー芯、貸して」


絶対貸さない。


それどころか、ごめんの一言もないなんて。


反省してる感じじゃないから、そりゃ謝るとは思わないけど。



あたしは、無視して瑠海ちゃんの席に行った。



キスのこと話したいけど、またバレてなにかされるのも嫌だから、話さなかった。



瑠海ちゃんは、そんなあたしの表情を知ってか、あえてなにもきかないでくれた。