「何すんの…っ。あたし、あたし…初めてだったのに」


「はっ。大げさなんだよ。ヤッたわけでもねーのに」


コイツ…最低。


相手のことをちっとも考えない。

だから、男なんて嫌いなんだ。




そう思ったら、視界がぼやけて。


泣きたくないのに


涙が出て。


情けない自分にも、イライラした。



こんな男に泣き顔見られるなんて


悔しくて。




「最低…っ」


そう呟いて


鍵を乱暴に開けて


教室を飛び出した。