*王子と冴えないプリンセス*




「だから、仁菜は自分の思うように進みな」

「え?」

「うかない顔してっけど、何も怖くないだろ?

あの時の意気込みはどうしたんだよ。


なにかあったら、このあたしがシめるから、安心しな」


「…ありがとう」


あの時の意気込み、か…。

お姉ちゃんが協力しようとしてくれるのは嬉しいけど…


ほんと、あたしって弱いな。

あんなの見ただけで、弱気になるなんて。

あたしは…なにを怖がってるんだろう…

「何があったか知らないけど…


そんなにあたし頼りない?」


「え…そんなことないよ」

「嘘。だってまだ浮かない顔してる。

何も怖くなくて、もう悩んでないならそんなツラしないはずだ」


返す言葉が出なかった。

お姉ちゃんには、かなわないや。